増やしたくないと思っても

行きは非常にスマートだった、けれど帰りはまるでボンレスハム30kgでも積んでいるかのような重量になっている、なんて経験はないだろうか。筆者も何故か修学旅行時には行きよりも帰りの方が荷物が重くなっていると思ったものです。帰宅してからカバンの中身を整理してみると、総体的には増えてはいないのですが何故か重いと錯覚している。疲れもあるのかもしれませんが、物理的に増えてしまっている人も中にはいるでしょう。

例えばお土産、ボストンバッグに詰め込めるだけ詰め込んで言ったら、気付けばカバンが破裂するまでになったというケースも見かける。例えば衣類、旅行先でよくわからない、沖縄でよく見かける『海人』のようなシャツを無性に買いすぎたというケースもある。どうして増えたのかといえば、やはりその場のテンションで買ったというのが大きいでしょう。ちなみに後者のシャツについては個人的にも感じたが、いらなかったのにどうして買ってしまったのだろうと個人的に自分の謎行動に悩まされたものだ。

荷物が増えてしまう、修学旅行なのに何故か別の目的にすり替わっていたと感じることがある。理由を紐解いて定義づけるとしたら、知らず興奮をしていたから、が適切な模範解答かもしれません。増やすつもりは無くても増える、良くある話だ。

修学旅行の意義

『荷物が増える=修学旅行の本分を理解していない』、そう受け取ることも出来る。言われてみれば修学旅行で何かを学んだという自覚はあまりない、なんかとりあえず遊んで、観光して、買い物した、といった流れでしか見ていなかったような気がする。悪いとは言わないでしょうが、修学旅行生としての自覚の無さは指摘されても仕方ないかもしれません。高校ともなると名所を見て楽しいというよりは、おみやげなどを買うのが楽しくて仕方がないという人もきっといるはず。名所巡りをしてもスルーしてよく覚えていない、というのも学生にはありがちだ。

筆者の学校は典型的にその例だ、思い出といえば何があると聞かれても地域に関することを話す人は皆無。むしろ夜の出来事や買い物といったことくらいしか頭にない。子供なのだが、それを活かした地域の雰囲気も修学旅行生を助長しているように思える。

街並みでの出来事

筆者が高校のとき、沖縄へと修学旅行をした。初めていった日本最南端の県とあって楽しみにしていた、工程もそうだが気になるのは最終日についてだ。集合場所と時間を指定して、その時間までは班ごとに繁華街を自由に歩きまわっていいと言われて各々が散っていく。昼食を軽く済ませた後、いざ買い物をしはじめると辺りの雰囲気に呑まれてもう学生というよりはただの買い物客に成り下がっていたと今にして思う。

それというのも店主がまた上手くこちらを誘導して買わせようとしているのだ、しかも学生だからといって手頃な値段を提示してくる始末。買わないと損だろうと、実際の定価も知らずに予算と戦いつつ気づけば大荷物になっていた、なんて事になっていた。ちなみに、筆者の友人の中に凄いのがいた。店主と相当揉めに揉めているが、あくまで温和なもので値切りを徹底的にしていたのです。見応えたっぷりで納得できる金額まで下がった段階で購入を決断していた姿は圧巻だが、学生のすることではないだろうなとその時ほど思ったことはない。

場酔いとまではいかないが、当てられて普段の自分とは違った感じではしゃいでしまうのも修学旅行ならではだ。その結果荷物が増えていたら、単純に自業自得だろう。

増える荷物、減らないお荷物

物を持ちすぎないようにする、というのがお洒落だと言われている点についてはこの際良しとする。しかし持っていないからというのも逆に問題なのかもしれません。手ぶらに近い状態で買っていけば手荷物が増えてしまい、何故か重い荷物を抱えている状況になりかねない。それこそ買い物好きな人であればあるほどいらないのに買ってしまう、欲しかったけど買いすぎてしまった、なんて現場も見かける機会はありそうだ。

その場で即決する決断力は素晴らしいが、後から襲ってくる後悔の度合いも果てしなく重い。鉛を頭から落とされるような気分に苛まれるので、重い荷物を帰りに持ちたくない場合には適度に重量感ある荷造りをしておくと効果が期待できるかもしれません。